Career Path キャリアパス/職能資格等級制度
「目指す姿」に必要なスキルを明確化にする職能資格等級制度
AKIの人事制度は「頑張って成果を出した人が報われる(成果重視)」の考え方に基づいてキャリアを形成する仕組みです。
この資格等級制度は「会社から求められる自身の使命・役割・能力」と「自身の立ち位置」が認識でき、「目指す姿(次の等級ランク)」に必要なスキルを明確にしています。この基準を各々のキャリアアップの道しるべとして運用しています。
キャリアアップの仕組み
会社の成長には従業員一人ひとりの成長が原動力となります。そのためAKIは従業員が自発的に成長する意欲を持てるように、従業員一人ひとりの意識と考動の変革と自己実現をサポートする目標管理と階層別教育の充実を図っています。
キャリアパス事例紹介
キャリアパスは十人十色です。様々なキャリアがありますので、その一例をご紹介します。
CASE01 Aさん(50代)ライン職→工場長
初心を忘れず、なりたい姿を常に目指して。
1年目 | 18歳 滋賀工場 生産ライン配属 「周りから信頼される、任される存在」を目標に、仕事を覚えようと必死に取り組んでいました。日頃から「更によくするには」を考え、やりにくさやムダな作業の改善提案を行いました。 |
8年目 | 26歳 生産ライン 班長 どうすれば部下(作業者)が安全にかつ楽に仕事が出来るのかを考え、作業改善や教育を強化しました。 |
11年目 | 29歳 製造課 係長 分からないことがあれば後輩であっても積極的に聞くということを意識して、スキルアップに取り組みました。 |
14年目 | 32歳 新規生産ライン立ち上げチーム責任者 ゼロの状態から生産ラインを立ち上げるということで、初めての経験が多く知識の習得や理解に苦労しました。今まで担当外だった分野は、独学で勉強しただけでなく他部署の人にも教えてもらい知識を習得していきました。 非常に大変な仕事でしたが、任された自信と責任感から常に前を向きやり切り、自分に自信がつきました。 |
22年目 | 40歳 製造課 課長 「生産性を上げて実績No.1」という目標を掲げ、様々な取り組みに失敗を繰り返しながら挑戦しました。この取り組みに興味を持った若手が自然と集まり、一緒になって改善活動を進めました。成功したときの部下の笑顔を見たとき、今まで頑張ってきて良かったと思いました。 |
32年目 | 50歳 本社工場 副工場長 滋賀工場から兵庫地区へ異動。裏方に徹し「人を育てる」ことに注力しました。部下が挑戦する姿・成長する姿を見ることが自分のモチベーションとなり、部下をさらにスキルアップさせるために様々な教育を行いました。 |
34年目 | 52歳 本社工場 工場長 目標達成に向けて、工場が一致団結して取り組むことができるように方針を掲げ推進しています。特にコミュニケーションを重視し、他部署であってもコミュニケーションが積極的にとれるようなキッカケ作り・定期的なフォローを行いました。これにより、様々な部署が協力し合い一つの目標に向かって取り組むことができる工場になってきています。 |
就活生に向けてのメッセージ
なりたい姿「周りから信頼される、任される存在」を常に意識して、自分の弱点を見つけ出し、他人の良いところを積極的に学び取り入れたことで自分自身を成長させることができました。
仕事では困難を感じることも多くあります。そんなとき「簡単な道」を選びたくなると思いますが、「難しい道」に挑戦したときの方が達成したときの感動は非常に大きいです。自分をスキルアップさせるチャンスと考え、前向きに「難しい道」へ挑戦してみてください。
CASE02 Bさん(40代)技術系総合職
やりたいと思える仕事だから続けれる。
1年目 | 24歳 製品開発部 駆動技術室 配属 大学で歯車の研究をしていたので、歯車に携わる仕事・社会を支える仕事をしたいと考えAKIに入社しました。自動車用トランスミッションの設計業務を担当しました。 |
2年目 | 25歳 製品開発部 油圧技術室に異動 油圧部品の設計・実験業務を担当し、自動車部品と油圧部品の設計のやり方の違いを学びました。当時、油圧部品の図面を作るノウハウが不足していたので、油圧事業をコア事業に成長させるためにお客様のニーズや製品の特長について知識を習得しました。 |
4年目 | 27歳 コスト低減を意識した設計(出向) お客様である油圧製品メーカーにゲストエンジニアとして出向し、経験を積みました。製造原価の7割が設計で決まると言われている中、部品のコスト低減に取り組みました。作業効率の高い生産工程にするために、生産部門と連携しながら設計を行いました。 |
7年目 | 30歳 新機種に組み込まれる部品の設計(出向) 開発日程が決まっていたので、納期遵守を最優先に取り組みました。効率良く業務を行うために、開発ツール(CADや解析など)を上手く活用しました。 |
9年目 | 32歳 自社オリジナル設計に着手 AKIオリジナルの設計に着手。また、販路拡大のために新規企業への営業にも関わり、開発全般に求められる要求事項の確認や業界調査なども行いました。 |
12年目 | 35歳 自社設計製品の立ち上げ AKIで初めて油圧製品の自社開発に成功。初めての自社開発だったのでお客様に信頼していただけるようにコミュニケーションを重視しました。その結果お客様に承認いただき、製品を世に出せたことは非常に嬉しかったです。 |
13年目 | 36歳 後輩の育成に尽力 後輩に一部仕事を引き継ぎながら、設計業務を一緒に取り組みました。後輩の技術力向上のため、定期なMTGや勉強会を通して人材育成に尽力しました。 |
17年目 | 40歳 技術統括本部 油圧技術業務の取りまとめ 油圧製品の設計・実験・生産技術を取りまとめるマネージャーとして部下の育成に努めています。 経営者目線だけでなく、部下の声も大切にして部署の目標を設定し、全員で課題解決に取り組むことができるように推進しています。 |
就活生に向けてのメッセージ
これから社会人生活を過ごすにあたって大切なことは「自分がどんな姿」になりたいのかを思い描くことです。私は就職活動の際に自分がやりたいことを基準に、就職先を決めました。自分が何をやりたいのかを明確にすることによって仕事へのモチベーションが上がり、目標のためにすべきことが見えてきます。
そして、目標実現のために勉強し続けることが必要です。高校・大学で学ぶことだけが勉強ではなく、社会人になってからも日々様々なことを学ぶ機会があります。わからないことはそのままにせず、勉強や周囲の人たちに教えてもらいながら自身のスキルアップをしていってください。
CASE03 Cさん(40代)事務系総合職
いま頑張っている経験は、必ず未来へつながっていく。
1年目 | 23歳 本社工場 生産管理課(現工務課)配属 油圧関係のお客様・仕入先窓口として生産管理を担当しました。 業務の範囲が広く、営業・設計担当者と一緒に得意先に訪問したり、図面の見方や品質についても現地現物で学びました。 |
6年目 | 28歳 生産管理課 物流システム構築 部品情報を担当者しか把握していないという課題に対して、バーコードを読み取れば誰でも把握できるような物流システムを構築しました。大学で学んだプログラミングの知識を活かして取り組みました。 |
11年目 | 33歳 生産管理課 自動車分野も担当 油圧部品について部下に教育を行いながら、自動車部品についても担当するようになりました。 |
14年目 | 36歳 九州工場 工務課に異動 九州工場の立ち上げ準備のため、兵庫地区から九州へ異動。自部署の目指すべき姿を考え、それに向けてゼロから一つの組織を作り上げました。 工務課であっても製品に関する知識が必要と考え、勉強会を行うなど「人を育てる」ことに真剣に取り組みました。部下に教えるために製品の構造についてあらためて自分も勉強しました。 |
18年目 | 40歳 製造課 課長 兼 工務課 グループリーダー 工務課では部下約20人でしたが、製造課の課長となり約200人の部下を受け持つことになりました。組織のあるべき姿を考え、以前よりも経営目線での仕事の取り組み方に変化しました。 |
22年目 | 44歳 本社 新規生産事業本部 グループリーダー 新しく生産開始する製品の事業企画を担当。各部署の構想の取りまとめ、収益性や投資額の回収など今まで知識のなかった財務に関する仕事も行い、モノづくりの全体の流れを知ることができました。 |
24年目 | 46歳 技術統括本部 海外プロジェクトリーダー 国内で生産している製品を海外でも生産するため、設計から生産準備を行いました。 海外の仕事が増えてきたタイミングでインドネシア語を勉強し、それを活かして海外での長期出張も経験しました。 |
26年目 | 48歳 事業推進本部 事業推進室 室長 生産管理Gr・営業Gr・調達Grを統括する室長を行っています。各グループの実務経験はないものの、今までの知識・経験から組織として目指す姿に向かって各グループの人材育成に取り組んでいます。 |
就活生に向けてのメッセージ
他の人よりも多くの部署異動を経験し、幅広い知識を習得できたことが良い経験だったと感じています。頑張って取り組んだこと、様々な部署での経験は、全て現在の仕事に活かされています。(製品・財務・語学の知識、人材育成、組織を作ること)現在も大学院教育プログラムに参加し、仕事に活かすために勉強を続けています。
みなさんも自分の仕事はここまでと担当範囲を狭めるのではなく、幅広く関心を持って仕事に取り組んでください。そのときの頑張りが必ず自分の強みになります。